地球システム科学科

富山湾内での水中ドローンによる海底地すべり調査に同行しました(その2)

地球システム科学科の立石准教授と博士課程の海野奏さん・澤田渚さんが、富山湾内での水中ドローンによる海底地形の調査に同行しました。この調査は、海底地形調査により富山市水橋沖で見つかった崩壊跡を映像で捉えるために実施されたものです。調査の結果、海底斜面の水深140m付近で、滑落崖と思われる崖地形の下方に広がる斜面上にブロック状の地層が散らばっている様子が確認されました。また、ここには移動能力の低い底生生物がほとんど分布しないことから、この崩壊地形は令和6年能登半島地震により誘発された海底地すべりによるものと考えられます。地球システム科学科では、一昨年度より佐野教授が中心となって水中ドローンを用いた海底探査を実施しており(佐野ほか,2022)、令和6年能登半島地震による海底地すべりや海底地殻変動の調査を精力的に行っています。

調査の様子(富山テレビ放送):https://www.fnn.jp/articles/-/703751
佐野ほか(2022):https://www.jstage.jst.go.jp/article/kaseki/111/0/111_1/_pdf

2024.05.27 緊急調査