教育の特長 | 富山大学都市デザイン学部

教育の特長

デザイン思考

暮らしの「共感」から生まれ出る創造的問題解決

都市デザイン学部では、人間が生活や社会経済活動、文化的活動を営むあらゆる領域を「都市」ととらえ、自然科学と科学技術の基盤のうえに、社会科学、およびデザインをバランス良く融合させ、都市や地域の創生と持続的発展を通じて、人間社会と自然環境が共生する理想的な社会の実現に寄与することを目的としています。その学際融合の手法のひとつに「デザイン思考」を取入れ、3学科それぞれの個性や専門性を相互に生かし合い、柔軟で幅広い視野をもった創造的な人材を育成します。本学部における「デザイン思考」とは、理想を形にするためのクリエイティブな思考法であり、このプロセスを繰り返しながら、他分野の人間の知識や経験を互いに融合しながら、チームで協創していくものです。

現代の複雑な都市の問題に、新たな答えを見つけるためには、前向きで豊かな創造力とチャレンジ精神が必要になります。都市デザイン学部は、ひとりでも多くの人が幸せに暮らせるまちづくりを目指す「人財」を育てていく学部です。「デザイン思考」を徹底して学ぶことで、創造的でベストな解決策を見出す力を養います。

デザイン思考の5つのステップと、共創のルール

「デザイン思考」は5つのステップから成り、どれが欠けても成立しません。また、それぞれの過程を深く且つスピーディーに、そして適宜に繰り返すことが大切になってきます。【観察】はユーザーの言動を深掘りして本質を発見する最も大切な部分です。【分析】は観察で気づいた本質から真の問題点を定義。【発想】は定義された問題の解決に向けた柔軟なアイディアを創出。【試作】はアイディアを具体化し、【評価】で現場に投入して検証します。同時にこの過程をグループで行うに 当たり、「他の人の意見を否定することなく皆で昇華させていく」という大切なルールもあります。

座学だけではなく、問題解決に重きをおいた課題解決型学修(PBL※)を採用しています。これはチームで課題に向き合い解決を図ることで専門分野における基礎学力を確実に身につけることができるのが特長です。

※PBL=Project Based Learning , Problem Based Learning

ここ「富山」で地域と密に連携し、実感を持って学ぶ!

コンパクトな県土と充実した交通網

県土は東西南北50km圏内に収まる大きさなので人やモノの流れがスムーズ。便利で快適な生活環境が整っています。

2015年には北陸新幹線が開通し、関東・中京・関西の3大経済圏を結ぶ交通網の整備が一段と進展しました。このことは富山のみならず、日本の国土の発展や危機管理においても、非常に重要な意味をもっています。

伝統的な街並みの保存

県内には歴史あふれる街並みが数多く残されています。鋳物産業の発祥の地「金屋町」、瑞泉寺の門前町「井波町」、北前船交易で栄えた「岩瀬町」、おわら風の盆のふるさと「八尾町」など…。また砺波平野では屋敷林に囲まれた農家が点在する「散居村」が見られ、それぞれの地に根づいた歴史文化や土地の香りを感じとることができます。

美しい景観との調和

富山市はライトレールをはじめとした公共交通を軸に近代建築、ガラス工芸、ポスターデザインなどを融合させた美しいまちづくりに取組んでいます。また、運河の景観を活かした「富岩運河環水公園」は市民や観光客の憩いの場となっています。こうした美しいまちづくりについて、コンパクトな都市・富山で実感しながら学ぶことができます。

デザイン思考の基礎(1・2年次)

デザイン思考の基礎を中心に、デザイン思考に必要な情報収集・分析のためのデータサイエンスも交えながら学んでいきます。

学際融合の科目

  • 都市デザイン学総論
  • 自然災害学
  • 物質科学
  • インフラ材料 等

【5ステップと共創を学ぶ科目】

  • デザイン思考基礎

【情報収集・分析を学ぶ科目】

  • データサイエンス
  • プログラミング

デザイン思考の応用・展開(3年次)

1・2年次で学んだ「デザイン思考」の基礎を活かすため、全学部生混成チームによる合同演習「全学横断PBL」、3学科の学生混成チームによる、より専門性の高い合同演習「地域デザインPBL」などを行い、専門性、創造性、協調性、プレゼンテーション能力を高めていきます。

【デザイン思考を用いる科目】

  • 全学横断PBL※
  • 地域デザインPBL※

卒業論文においても「デザイン思考」を実践します。

デザイン思考の実践(4年次、卒業・就職)

デザイン思考を持った多様性のある人材と協創
理想都市を実現する

PBL形式の授業

地域との密な連携による徹底した問題の本質発見

PBLは、現実の問題の解決にむけて、学生が主体的に取組む実技演習です。机上作業に留まらない地域と密な連携による実感ある過程を重視します。

【PBL系科目を受講した学生の感想】

  • それぞれの知識や視点を組合せて解決する達成感を得た。
  • 地域の方と連携し、創作していくことの重要性を学んだ。
  • 地域の方の意欲の強さを肌で感じ、責任の重みを実感した。
全学横断PBL(選択科目)

富山大学全学部対象(定員100名)のPBL科目です。多種多様な知識を持った学生が学部を問わず参加し、ディスカッションを行いながらテーマの解決にむけて取組みます。夏期休暇期間中に集中講義で行います。

地域デザインPBL(必修科目)

都市デザイン学部3学科の必修科目です。3学科が混ざり合ったチーム編成となり、地域の課題をテーマにし、フィールド実習(現地調査)やディスカッションを行いながら解決にむけて取組みます。8週で行います。

クォーター制(4学期制)

今までは学期途中に海外の大学へ「留学」などをした場合、その学期の単位を取ることが難しく4年間で卒業することが困難でした。

1年間を4つの授業期間で科目が終了できるように計画された「クォーター制」では、1クォーターが8週で終わる短期集中型学修なので、より高い学修効果が期待できます。また履修科目を調整・工夫し必要な単位を取得すれば、1クォーターを自由に使える期間として確保できます。例えば、4クォーターのうち3クォーターは富山大学で学び、残りの1クォーター分を夏休みや春休みと組合わせ、長期の海外留学や、サマースクールへ参加をしても、4年間で卒業することが可能になります。国内外の様々な活動(災害復興や福祉関係のボランティア、長期のインターンシップなど)にあてることもできます。

また、海外からの留学生も受け入れやすくなり、国内外問わず外国人との交流の機会を持ちやすくなります。

「クォーター制」を最大限に利用して、自分なりに大学生活を「デザイン」することができます。

国際交流

世界・地域に貢献するためには、積極的に情報を発信できるコミュニケーション能力を身につける必要があります。本学の学生・教員が諸外国で研鑽し、その国の文化や人とふれあい、理解し合うことは国際的人材育成の観点からも極めて重要であり、これを推進するための支援体制の充実を図ります。

富山大学は海外の多くの大学や研究機関と協定を取り交わして、学生交流、研究者交流、学術情報交換、共同研究や学術会議等を行っています。

「海外留学制度」を使って在学中に短期語学留学を経験することもでき、国際会議での研究発表を体験することができます。

協定校

大学間交流協定…21カ国、地域51機関

部局間交流協定…27カ国、地域98機関

総数34カ国 153機関

主な協定校

ノルウェー

  • ノルウェー科学技術大学

フランス

  • オルレアン大学

スイス

  • バーゼル大学

ポーランド

  • AGH科学技術大学
  • ポーランド科学アカデミー

スロバキア

  • ジリナ大学
  • コシツェ工科大学

イタリア

  • トリノ工科大学
  • カメリーノ大学

オーストリア

  • ウィーン工科大学

アメリカ

  • マーレイ州立大学
  • チャールストンカレッジ
  • アラスカ大学フェアバンクス校

中国

  • 大連理工大学
  • 山東大学
  • 昌吉学院
  • 上海大学
  • 中国石油大学北京校

韓国

  • 慶北大学校

台湾

  • 銘傳大学、開南大学

タイ

  • チェンマイ大学

ベトナム

  • 軍医大学
  • ハノイ工科大学

マレーシア

  • トゥンク・アブドゥル・ラーマン大学

オーストラリア

  • ニュー・サウス・ウェールズ大学