地球システム科学科で“学べる”こと

地球システム科学科で“学べる”こと

固体地球物理学

地震、火山、地下資源探査、地球内部構造、環境調査

地球誕生から現在までの幅広い時間スケールの中で地球の表層から内部において起きている現象を、物理学的な視点・アプローチにより学修します。

ここで学ぶことは、地震や火山噴火、過去の気候・環境変動といった研究につながるとともに、地下探査技術の基礎として、資源開発や防災・減災に関わる仕事にも役立ちます。

主な研究内容

岩石や堆積物に残された地磁気記録などを利用して、プレート運動や気候・環境変動、地下資源、考古学、環境調査の研究に取組みます。また、地震発生に関わる地殻中の水の挙動を研究します。近年は、立山の弥陀ヶ原火山を中心に火山や地熱活動の推移を監視しています。このほか、重力異常や地震波を用いた地下構造の推定、模型実験や 数値実験による構造変化の評価・研究も行います。

地熱活動による地盤の上下変動を監視するために、弥陀ヶ原火山・地獄谷で水準測量を行っています。現在、地獄谷への立入りは禁止されており、環境省への立入り申請の後に観測が実施されています。

気象・海洋・雪氷学

気候システム、気候変動、地球温暖化、異常気象、海象災害

地球の気候システムを構成する「大気・海洋・雪氷圏」における数分から数時間・数日・数年・数十年にわたる時間スケールを持つ変動現象と、その相互作用について、物理学的な視点・アプローチにより学修します。

衛星観測や世界各地の現場観測、数値予報、数値シミュレーション等々の膨大なデータ(=ビッグデータ)を扱うことで、プログラミングやデータサイエンスの能力も育成します。

雨・雪・霰等の大きさと落下速度を、年間を通じて観測しています。他の測器で観測される気温、湿度、気圧、風向、風速などのデータと併せて、北陸の降水の特徴について調べています。

主な研究内容

「大気・海洋・雪氷圏」における様々な現象について、そのメカニズムや相互作用等を、現場の観測データ、衛星による観測データ、客観解析データ、数値シミュレーション、室内実験を複合的に活用しながら明らかにします。極域から熱帯域まで地球全体を研究対象としますが、特に環日本海の富山を中心とした地域の自然災害に関わる現象(台風、寄り回り波、豪雨、豪雪、雪崩、吹雪など)について重点的に取組みます。

富山高等専門学校の実習船「若潮丸」を利用させて頂きながら、海洋観測や海上気象観測について学びます。富山湾の水深500mや水深1000mの海水を実際に採取して、後日の実験でそれらの特徴の違いについて調べます。

地質学・岩石学

地球史、古生物、火山・マグマ、地下資源、防災・減災

鉱物、岩石、地層、化石、断層など、地域の自然を題材とした野外実習が教育の特色です。学生は、「複雑な自然界の観察→問題発見→問題解決に向けた学修→問題解決と新たな問題発見」を繰り返し体験することで成長します。野外実習と学科の多様な授業を通じて、独創性と地球の活動や地質災害に関する問題解決能力をもった人材、特に社会のインフラを支える技術者や、地球の営みの総合的理解を目指す研究者の育成を目指します。

主な研究内容

野外調査・室内実験結果を総合しながら、地域から地球全体、地球誕生の過去から未来と、幅広く多様な問題を解決するための研究を行います。具体的には、過去のプレート運動、環境変動、生命の進化などを扱う地球史の研究、地表に分布する岩石がもつヒントから現在の地球内部の活動を解明する火山や断層の研究、地質災害の予測や防止を目指す防災・減災の研究などを行います。

低角断層(右上から左下):プレート沈み込み帯近傍の日本列島には,大規模な岩体の水平移動を示す低角断層がよく見られます。