都市・交通デザイン学科

Japan Steel Bridge Competition 2021に出場しました!

都市・交通デザイン学科学生による自主プロジェクト【TOYAMA STEEL BRIDGE PROJECT】のメンバーが2021年9月2日(木)、3日(金)にオンラインで開催された Japan Steel Bridge Competition 2021 に出場しました。

Japan Steel Bridge Competition(以下「ブリッジコンテスト」)は、鋼橋建設の計画立案・設計・製作・架設の全ての行程において、橋梁模型製作を通じて、構造の合理さや設計製作の正確さ、架設の速さ、橋梁の美しさなどを日本全国の大学生及び高専生で競い合う大会です。今年度は16の大学・高専から計20チームが参加しました。

昨年度から、ブリッジコンテストの出場に向けて自主プロジェクトの活動を開始しており、橋梁模型のコンセプトを「製作・架設が程よく簡単で、程よく難しいこと」、「都市デザイン学部や富山をPRできるシンボリックな橋であること」と定め、ブリッジコンテストの規定に沿った本格的な鋼橋模型の設計・解析・試作・実験を繰り返しながら、富山市内(国道41号線)に現在架設中の猪谷橋(仮称)をヒントにし、中路式アーチ橋の橋梁模型の製作を行いました。(実際の猪谷橋と完成模型とでは、色・形が全く別物になりましたが。)

模型製作では、鋼材の切断や曲げ加工、溶接、連結版製作(穴あけ、ブラスト)、塗装等の作業がありました。これらの作業にはメンバーが初めて行うものが多く、各作業において苦労や失敗がありました。
特に苦労した作業は、鋼材の曲げ加工です。鋼材の曲げ加工で作られるアーチリブにより、その後の橋梁模型の形や大きさが設計通りにならなくなるため、作業を慎重に行わなければなりませんでした。試作段階ではアーチの曲率が一定にならない、ねじれが生じる失敗がありました。その対策としてテンプレートを用いて細かくチェックしたり、鋼材にねじれが生じないよう固定ガイドを設置したり工夫しました。この他にも失敗や苦労したことが多くありましたが、その度にメンバーで話し合ったり、先生に相談したりして、課題の解決策を模索し、試行錯誤しながら、完成時の橋梁模型になるべく製作誤差が生じにくく、美しく見えるように工夫しながら丁寧に製作しました。

橋梁模型のコンセプトを踏まえ、塗装にはこだわり、学部カラーであるアザレアピンクと立山をイメージした白色の2色で塗装し都市デザイン学部や富山を知ってもらえるきっかけとなるよう仕上げました。

ブリッジコンテストの結果は、架設競技の時間が上限を超えてしまったため表彰の対象外となってしまいましたが、美観部門では4位に相当する評価をいただきました。
初めて参加した今回のブリッジコンテストは大変なことが非常に多かったですが、この経験を活かして、来年度は上位入賞できるようチャレンジしていきたいです。
最後に、今年度はコロナ禍での大会で、いろいろと制約がある中での活動でしたが、自主プロジェクトのメンバー以外の仲間の協力も得てブリッジコンテストに参加することが出来ました。ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。

(リーダー:都市・交通デザイン学科3年 伊藤颯太)

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2021.09.13 新着情報