富山大学学術研究部都市デザイン学系の石本卓也教授が、2025年11月7日付で軽金属学会より「第24回軽金属躍進賞」を受賞されました。
本賞は、軽金属材料分野において顕著な研究業績を挙げ、今後の発展が特に期待される研究者に授与される名誉ある賞です。
石本教授は、チタンおよびチタン合金の高機能化を目指した組織制御に関する研究に長年取り組んでこられました。
とくに、レーザー積層造形法(AM:Additive Manufacturing)を用いた組織形成メカニズムの解明において、造形条件による柱状晶の傾斜やスキャンパターンの違いが生体用チタン合金の組織に及ぼす影響を体系的に明らかにされています。
また、生体用チタン合金へのランタン添加によって、不均一な結晶粒形成や力学特性の向上がもたらされることを示し、希土類元素を活用した新たな組織制御の可能性を切り拓いた点が高く評価されました。
近年では、多元系軽金属合金における相分解挙動の解明や、軽金属材料の高強度化に資する新たな組織制御指針の構築にも精力的に取り組まれ、軽金属材料学の発展に大きく寄与されています。
今回の受賞は、これまでの教育・研究活動、そして国際的な研究展開への継続的な取り組みが高く評価されたものです。
教員・学生一同、心よりお祝い申し上げるとともに、石本教授のさらなるご活躍を期待しております。

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