都市・交通デザイン学科

日本地震工学会 令和5年度論文賞を受賞(都市・交通デザイン学科:井ノ口宗成准教授)

都市・交通デザイン学科の井ノ口准教授が執筆に関わった論文「2016 年熊本地震における広範囲の地震動強さに対応した複数自治体の罹災証明データに基づく建物被害関数の構築(筆頭著者:鳥澤一晃)」が、このたび、日本地震工学会の令和5年度論文賞を受賞しました。井ノ口准教授は、共著者として本研究の基礎データ収集にかかるプロセスに関わりました。

本研究は、日本の被害想定算出の基礎となる建物被害関数が約30年前の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)に基づいていることを課題としてとらえ、2016年の熊本地震におけるデータをもとに新しい建物被害関数を設計したものです。複数自治体のデータから被害関数を構築するにあたり、規模の違うデータを調整しながら統合するとともに、導出関数の妥当性検証、他の被害関数との精度検証も実施しました。

この建物被害関数は、「すでに東京都の地震被害想定(2022年5月)の見直しでの適用実績があり、地震防災における災害予測技術の進歩に貢献するとともに、今後の発展性が期待される」と評価されました。

詳細:https://www.jaee.gr.jp/jp/members/prize/#co01

2024.05.22 新着情報