地球システム科学科

富山湾内での水中ドローンによる海底地すべり調査に同行しました

地球システム科学科の立石准教授と博士課程の海野奏さんが、富山湾内での水中ドローンによる海底地形の調査に同行しました。この調査は、海上保安庁が1月24日に報告した斜面の崩壊跡を映像で捉えるために富山テレビ放送が実施したものです。調査の結果、海底斜面の水深250m付近で、滑落崖および後背亀裂と思われる階段状の崖地形の下方に広がる急斜面上に、ブロック状の地層が散らばっている様子が確認されました。このような特徴から、この崩壊跡は海底地すべりによるものであることが示唆されます。また、ここには移動能力の低い底生生物がほとんど分布しないことから、この海底地すべりは令和6年能登半島地震により誘発されたものと考えられます。地球システム科学科では、一昨年度より佐野教授が中心となって水中ドローンを用いた海底探査を実施しており、海底地形や生物・生痕の調査を行っています(佐野ほか,2022)。

調査の様子①:https://www.fnn.jp/articles/-/666990
調査の様子②:https://www.fnn.jp/articles/-/667599
佐野ほか(2022):https://www.jstage.jst.go.jp/article/kaseki/111/0/111_1/_pdf

2024.03.07 緊急調査