都市・交通デザイン学科

入門ゼミナール フィールド実習!

7/7(木)の入門ゼミナールでは、7つの班に分かれてフィールド実習を行いました。

学生たちは対象のフィールドについて事前に調べ、質問事項を整理するなどの準備をして現地見学に臨みました。実際に現場に足を運ぶことで新しい発見が多々あり、疑問について担当の方々に積極的に質問をすることで体験的に理解を深めました。ご協力いただきました関係者の皆様、お忙しい中ご対応いただきありがとうございました。

7/28(木)の入門ゼミナールでは、今回のフィールド実習から得られた成果について学生が発表を行います。13:15~14:45にグランドプラザにて行いますので、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。


1班では富山高山連絡道路バイパス整備(大沢野富山南道路)におけるICT施工の現場を見学してきました。

工事はこれからですが、ICT施工のためのブルドーザーや振動ローラーの施工システムや模擬操作、3次元測量のためのドローンの模擬操作を体験できるなど、興味深い見学を行うことができました。学生の質問が尽きることなく時間を延長するなど、貴重な体験をしてくれたようです。


2班は8名の学生たちが、常願寺川の上流から下流まで、日本屈指の急流河川の特徴とそれへの対策工法について、富山河川国道事務所の説明から知識を学び、現場の実際を目で確認して理解を深めました。

「大場の大転石」を実際に見て、急流河川である常願寺川の威力を体感しました。


3班は富山県河川課の方々のご案内で、一級河川神通川水系坪野川の河川改修と、やはり神通川の井田川支川にある室牧ダムを見学させていただきました。

坪野川は典型的な中小都市河川で、川幅の拡幅による治水安全度向上に関する工事を見学しました。川の流水や、川を渡る鉄道の運行を維持しながらの工事に、多くの苦労と工夫がなされていることがわかりました。一方の室牧ダムは、歴史あるアーチダムで、急峻な峡谷に建設された巨大な構造物に圧倒されました。治水と利水を両立するダム運用の難しさも実感でき、貴重な学習の機会となりました。


4班では、富山県富山土木センターの皆さんの引率で富山大橋を見学しました。

まず、富山土木センターの庁舎で富山大橋の概要、整備効果や住民を巻き込んだ活動について説明を受けました。さらに、現地で富山大橋における構造やデザインにおける工夫点を見学するとともに、富山大橋横のポケットパークで、旧富山大橋の旧材を利用したモニュメントから新旧の富山大橋の比較などを行いました。


「岩瀬地区」を調査した5班の活動を報告します。

5班の8名は、富山大学前駅から富山港線直通の市内電車で東岩瀬駅に向かいました。まず旧東岩瀬駅舎内で、富山市都市計画課の方に「岩瀬地区の整備」についてご説明いただいた後、東岩瀬駅から岩瀬大町・新川町通りへとまち歩きをしました。

岩瀬大町・新川町通りでは、無電柱化・無電線化と街路灯の整備により、回船問屋で栄えた明治の雰囲気を醸し出す整備について聞きながら、強い日差しの中を歩きました。岩瀬地区の無電線化工事は、例が少ない軒下配線や裏配線をメインに行われています。

その後、岩瀬大町公園で富山市交通政策課の方にグリーン・スロー・モビリティの交通社会実験についてご説明いただき、活発な質疑応答や意見交換を行いました。

富山市役所の皆さん、お忙しい中を貴重な時間を割いてご説明いただいたうえ、学生たちからの多くの質問にも丁寧にお答えくださって、ありがとうございました!みんないい勉強になりました。


6班は富山地方鉄道(株)の方々にご案内いただき「LRTの車両基地と保守の仕事」について学びました。

南富山車両基地にて実際に使われているLRTの車両や整備の様子を見学しながら、車両の検査に関する概要を学んだ後、実際に使われているLRTの車両の特徴や詳細について隅々まで見学しました。見学中は疑問に感じたことがあると積極的に質問を行い、理解を深めました。また、車両の中では事前に準備した質問にお答えいただき、保守の内容や富山市の路面電車事業について知見を深めることができました。


7班では「コンサルタントの仕事と新湊大橋」というテーマでフィールド実習に取り組んでいます。この日は大手建設コンサルタントとして幅広い分野の業務を請け負っている大日本コンサルタント株式会社の北陸支社様にお邪魔して、「建設コンサルタント」とはどのような業種なのか、その社会的役割も含め、直接社員の方よりお話を伺いました。そして同社が設計に携わった新湊大橋についての説明を受けた後、実際に現地に案内いただき、このような大規模な橋の計画や設計、施工について、技術者の方々より説明をいただきながら具体的に学びました。

ちなみに、今年3月に都市・交通デザイン学科を卒業した第1期生のOGが同社に入社しており、当日は同社に勤務する学科の先輩からも説明を受けることができました。

(左)新湊大橋の設計で工夫した点などについて説明を受けているところです。橋が大きすぎて全体が写真に納まりません。

(右)車道の下に併設されている「あいの風プロムナード」にて桁や支承の構造を間近に見ながら説明を受けています。

最後は「海王丸パーク」より橋を眺めて記念撮影。雲がなければ、背景に雄大な立山連峰を望むことができるのですが、この日は残念ながら雲で隠れていました。それでも十分に美しい景観です。

2022.07.27 新着情報