材料デザイン工学科

アルミニウム合金の新現象発見で軽金属学会論文賞を受賞

2020年11月6日付けで、富山大学都市デザイン学部材料デザイン工学科の松田健二教授らの国際研究グループは、一般社団法人軽金属学会より令和2年度軽金属論文賞を授与された。
また、公益財団法人軽金属奨学会、日刊工業新聞社からも本授賞に対して表彰された。
本受賞は、航空機に利用されている超々ジュラルミンとして知られる、 Al-Zn-Mg-Cu 合金という多元系の結晶粒界近傍で生じる、複雑な材料組織状態を緻密な電子顕微鏡観察を行うことで、従来の概念にない新しい現象を明らかにした成果が評価された。
この研究は、富山大学、ノルウェー科学技術大学(NTNU)、ノルウェー工業技術研究所(SINTEF) 、九州大学、日本原子力研究開発機構、北海道大学、長岡技術科学大学による国際共同研究チームで行われた。

[受賞論文]
“Effect of Copper Addition on Precipitation Behavior near Grain Boundary in Al-Zn-Mg Alloy” Materials Transactions, Vol. 60, No. 8 (2019), pp. 1688-1696

[著者一覧]
富山大学: 松田健二、安元 透(大学院生)、Artenis Bendo(大学院生)、土屋大樹、李 昇原、西村克彦、布村紀男、池野 進
SINTEF: Calin D. Marioara
NTNU: Adrian Lervik(大学院生)、 Randi Holmestad
九州大学: 戸田裕之
日本原子力研究開発機構: 山口正剛
北海道大学: 池田賢一
長岡技術科学大学: 本間智之

2020.12.10 新着情報