モビリティの制御開発に取り組むAZAPAエンジニアリング株式会社と都市・交通デザイン学科の堀田裕弘教授は、「小型の低速自動運転モビリティの開発」を開始いたしました。
近年、免許返納後の高齢者や過疎地域における交通弱者の移動手段の確保が、社会生活における大きな課題となっています。この課題を解決し、どんな地域でもストレスなく移動が出来る社会の実現を目指し、シニアカーをベースとした一人乗りの低速(最高速度6km/h)自動運転モビリティを開発します。このモビリティでは、GNSSやモビリティ搭載のカメラから得られる情報のみで、自己位置を推定し、目的地までの自動走行や、複数台の隊列走行、という技術の搭載を目指しています。この技術により、LiDARや電磁誘導線といった高価な装置やインフラ工事を必要としないため、より手軽に、自動運転モビリティを導入していただけるようになります。自動運転に関わる画像処理技術について、富山大学側が担当し、その検証と精度の改善を行います。
また、コネクテッド技術を搭載し、遠隔管理を行うことで、安全性やサービス性の高いモビリティを実現します。一般の皆様に自動運転をより身近に感じて頂けるよう、観光地での二次交通手段や、テーマパークでのアトラクションとしての活用も想定しています。自動運転技術を組み込んだ新しいアクティビティとして気軽に自動運転モビリティを体験して頂くことで、観光産業を盛り上げ、地方創生・地域活性化に貢献して参ります。