材料デザイン工学科

日本銅学会記念講演大会にて、学生優秀講演賞を受賞

2020年10月24、25日にオンライン開催された、日本銅学会第60回記念講演大会において、富山大学大学院理工学教育部材料機能工学専攻松田研究室の小鹿佑樹君が「焼入れ直後および焼鈍し初期におけるNi添加 60/40 Cu-Zn 合金のTEM観察」という演題で発表し、学生優秀講演賞を受賞した。
真鍮あるいは黄銅として知られる銅合金は、高温から水などに焼入れすると柔らかくなり、その後の加熱で硬くなる現象が知られているが、そのメカニズムは永年謎のままである。小鹿君は、高分解能の透過型電子顕微鏡を駆使して40%の亜鉛(Zn)と微量のニッケル(Ni)を含む銅合金試料をくまなく観察し、硬くなるメカニズムが発現する根源を詳しく調査した。その結果、従来は鉄鋼材料でのみ見られていたものと同様の現象が銅合金でも起きていることを発見した。

2020.12.23 新着情報