9月12日木曜日に「自主プロジェクト 未来の材料・構造を考えよう!」の活動の一環で、石川県加賀市地内で行われている「北陸新幹線 細坪橋梁工事」の見学をさせていただきました。
初めに北陸新幹線細坪橋梁JV工事事務所の方から細坪橋梁工事の全体の説明をしていただきました。現在、東京―福井間の移動は 3時間28分 かかっていますが、北陸新幹線が敦賀まで開業すると 2時間52分 で移動することができるようになるそうです。この新幹線の延伸は東京と北陸をさらに近い存在にするのだろうと感じさせられました。
その後、日特建設株式会社様の担当する東細坪工区にて基礎の施工現場を見学させていただきました。この工区では山を切り開いて線路を造る場所で、少し移動するだけで地盤が大きく変化しているそうです。そのため、地盤改良を併用する地区と竹割り型土留め壁工の2種類を使用して下部構造を建設していました。地盤改良併用の地区で行われている深礎杭工では直径8m、深さ20m超という巨大な穴を建設しており、中をのぞいた時に思わず足がすくみそうなほど大きな構造物でした。この深礎杭は1回に2.5mほどしか打設できないので20mを超える深礎杭に6回から8回ほど、同じことを繰り返さないといけないそうです。また、一度打設が終わったら、次の日までは作業ができなくなってしまうため、とても大変な作業だと感じました。
対談の時間では山の地盤が悪いところでする工事より一般道のすぐそばで行う工事の方が狭いため難しいと聞き、意外な工事の大変さも学ぶことができました。
見学会後には、大学在学中にしておいた方がいいことや就職についてたくさんの話をしていただき、今後についても考えることができました。
今回見学会を開いてくださいました、北陸新幹線細坪橋梁JV工事事務所の皆様、日特建設株式会社の皆様、誠にありがとうございました。