都市・交通デザイン学科

【自主プロジェクト 未来の材料・構造を考えよう!】伏木富山港の現場見学に行ってきました!

「自主プロジェクト 未来の材料・構造を考えよう!」の活動の一環で、富山県 伏木富山港の現場見学に行かせていただきました。
はじめに伏木富山港湾事務所の白井副所長より伏木富山港の富山地区の整備事業概要等の説明をいただきました。港の役割や大切さ、現在抱えている問題とその解決のための検討についてお話しいただき、中でも日本の輸出入貨物の99.6%を港が支えているという事実は驚きで、港の重要性を痛感しました。

その後、富山地区の岸壁工事を見学させていただきました。現在の岸壁は鋼矢板の腐食等による老朽化が進んでいることから耐久性を向上するため、また、緊急物資の受け入れを可能にするための耐震工事が行われています。当日は据え付けられたケーソンを見せていただき、どのように運んできて置くのか、隙間をどのように処理するのか等、実際の施工の様子を細かく教えていただきました。
また、水中で作業している潜水士さんのお話も聞かせていただきました。水深数十メートルでも作業を行うということで、陸上との密な連絡と安全の確保がとても重要だと思いました。

午後からは新湊地区に移動して港湾業務艇に乗せていただき、港内を巡行させていただきました。数多くのコンテナが積まれているのを見て、改めて港の重要性を感じました。
また、防波堤の中から外に出た瞬間に、船の揺れが格段に大きくなったのには驚きました。安全な荷物の積み下ろしのためだけでなく、津波や高潮から港を守るためには、防波堤の存在がすごく重要なのだと思いました。

これ以外にも、伏木富山港湾事務所や富山地区の現場を担当されている若築建設株式会社の若手の技術者の方のお話を伺ったり、新湊大橋を歩きながら橋の計画や設計・施工で工夫されたこと、難しかったことなどを聞かせてもらいました。港湾構造物について、これほどじっくりと話を聞ける機会はなかったので、大変勉強になりました。今後、専門の授業で学ぶ知識が実際の構造物にどのように役立っているのかを考えながら、授業を進めて行きたいと思います。

お忙しい中、貴重な現場見学の機会を与えていただきました伏木富山港湾事務所、若築建設株式会社、日本埋立浚渫協会北陸支部並びに富山県港湾建設協会の皆様、大変ありがとうございました。

2019.10.08 新着情報